| [ << 出力を調整する ] | [トップ][目次][インデックス] | [ テンプレート >> ] |
| [ < 更なる調整 ] | [ 上へ : 更なる調整 ] | [ 異なるボイスの中にある音符をタイで結ぶ > ] |
4.7.1 調整のその他の使用方法
| 異なるボイスの中にある音符をタイで結ぶ | ||
| MIDI でフェルマータをシミュレートする |
| [ << 出力を調整する ] | [トップ][目次][インデックス] | [ テンプレート >> ] |
| [ < 調整のその他の使用方法 ] | [ 上へ : 調整のその他の使用方法 ] | [ MIDI でフェルマータをシミュレートする > ] |
異なるボイスの中にある音符をタイで結ぶ
以下の例は異なるボイスの中にある音符をタイで結ぶ方法を示しています。通常、タイで結べるのは同じボイスの中にある音符だけです。2 つのボイスを使い、そのうちの 1 つにタイで結んだ音符を置きます:
そして、そのボイスの最初の上向き符幹と符尾を消します。これで、タイはボイスをまたがっているように見えます:
<<
{
\once \omit Stem
\once \omit Flag
b'8~ 8\noBeam
}
\\
{ b'8[ g'] }
>>
参照
Learning Manual:
\once 接頭辞,
stencil プロパティ.
| [ << 出力を調整する ] | [トップ][目次][インデックス] | [ テンプレート >> ] |
| [ < 異なるボイスの中にある音符をタイで結ぶ ] | [ 上へ : 調整のその他の使用方法 ] | [ レイアウトの調整のために変数を使用する > ] |
MIDI でフェルマータをシミュレートする
譜外部オブジェクトを出力から削除しようとする場合、そのオブジェクトの
transparent プロパティではなく stencil プロパティをオーバライドする方が通常は望ましいです。あるオブジェクトの stencil プロパティを
#f にセットすると、そのオブジェクトは出力から完全に削除されます。このことは、削除されたオブジェクトがそのオブジェクトとの相対位置で配置される他のオブジェクトの配置にまったく影響を及ぼさないということを意味します。
例えば、MIDI 出力でフェルマータをシミュレートするためにメトロノーム設定を変更したいとします。その場合、メトロノーム記号を出力に表示させたくありません。そして、それが 2 つのシステム (小節とその中にある表記) 間のスペースと、譜上にある隣接する注釈の位置に影響を与えることを望みません。そのため、そのメトロノーム記号の stencil プロパティを
#f にセットする方法が最良です。ここで、2 つの手法の結果を示します:
\score {
\relative {
% Visible tempo marking
\tempo 4=120
a'4 a a
\once \hide Score.MetronomeMark
% Invisible tempo marking to lengthen fermata in MIDI
\tempo 4=80
a4\fermata |
% New tempo for next section
\tempo 4=100
a4 a a a |
}
\layout { }
\midi { }
}
\score {
\relative {
% Visible tempo marking
\tempo 4=120
a'4 a a
\once \omit Score.MetronomeMark
% Invisible tempo marking to lengthen fermata in MIDI
\tempo 4=80
a4\fermata |
% New tempo for next section
\tempo 4=100
a4 a a a |
}
\layout { }
\midi { }
}
両方の手段とも、フェルマータ部分の演奏時間を伸ばすメトロノーム記号を出力から削除していて、両方とも MIDI の演奏に必要な効果を与えています。しかし、1 番目の例の透明なメトロノーム記号がそれに続く拍子指示を上に押し上げているのに対して、2 番目のメトロノーム記号 (ステンシルが削除されたもの) は押し上げていません。
参照
音楽用語集: system
| [ << 出力を調整する ] | [トップ][目次][インデックス] | [ テンプレート >> ] |
| [ < 異なるボイスの中にある音符をタイで結ぶ ] | [ 上へ : 調整のその他の使用方法 ] | [ レイアウトの調整のために変数を使用する > ] |